社史75年の歩み(令和4年時点)
沿革
1946年 昭和21年
- 東京都芝区三田北寺町に「株式会社富山薬品商会」を創立
- (6月25日 資本金10万円 創業者:富山又三郎 26歳)
- 同年9月に東京都港区芝浦2丁目に芝浦工場を設置、無機試薬の製造開始
- 無機試薬・金属処理剤の製造
- 芝浦工場 社員数総勢3名
1948年 昭和23年
- 「富山薬品工業株式会社」と社名変更
1949年 昭和24年
- 蒸留水器・小型脱水機・アンモニア水反応タンクを増設
- 三輪オートバイ導入
1950年 昭和25年
- 東京都港区麻布新広尾町3丁目へ本社と工場を新設移転
1951年 昭和26年
- アンモニア水・無機試薬の製造
- 主要製品 アンモニア水 硝酸アンモニウム
硝酸カリウム 焼戻剤 - (社員数12名)
1952年 昭和27年
- アルミ電解コンデンサ用高純度薬品の製造開始
1955年 昭和30年
- 高純度化学薬品専門メーカーを指向
- 検査施設の増築
1956年 昭和31年
- 小瓶試薬から工業原料試薬へ発展
- しゅう酸ナトリウム(標準試薬)の自社製造に成功
1957年 昭和32年
- イオン交換樹脂法 純水装置導入
- 創業10周年記念撮影
前段中央が創業者の富山又三郎
1958年 昭和33年
- 燃料を石炭から重油に切替え
1961年 昭和36年
- 埼玉県入間郡富士見村字水子に工場用地取得(約7300m2)
- 広尾工場から全面移転
1962年 昭和37年
- 埼玉県富士見市に志木工場を新設移転
- 事務所・倉庫・食堂・屋根付き駐車場
- 第一工場 製造品目:危険物製造・硝酸カリウム・
硝酸ナトリウム・塩素酸カリウム等 - 第二工場 製造品目:アンモニウム塩類・五ほう酸アンモニウム・
塩化アンモニウム等 - 第三工場 製造品目:純水・しゅう酸・過塩素酸マグネシウム・
セレン塩等 - 第四工場 製造品目:アンモニア水 反応槽
- 資本金1600万円に増資
1964年 昭和39年
- 初の航空写真撮影(工場全景)
1965年 昭和40年
- セレン塩の生産打ち切り
1966年 昭和41年
- 厚生会館落成(連絡会議・社員研修・卓球場)
- 台風4号による水害(浸水1m強)
- E1工場落成(国内で最初の高純度ほう酸量産工場)
1967年 昭和42年
- 東京都千代田区岩本町へ本社を移転
- 志木工場広場にて社内大運動会開催
1968年 昭和43年
- フォークリフトの導入
- PWR(加圧水型原子炉)・BWR(沸騰水型原子炉)
向け(安全対策用)の高純度ほう酸を受注
1969年 昭和44年
- F工場落成(有機電解質合成量産工場)
- 立形炉筒煙管式ボイラー設置(重油から切替)
- アンモニア水合成槽設置(4m3)
- アジピン酸アンモニウム製造用回転式真空乾燥器を導入
1970年 昭和45年
- C工場落成(3tボイラー設置)
- 液化アンモニア用タンク設置(10t)
- 真空乾燥機を設置
- 酢酸マンガンを海外より受注
1971年 昭和46年
- 試薬製造工場から高純度化学薬品の量産工場へ変貌
- 酢酸マンガン量産化設備を設置(E3工場)
- 有機電解質工場を増設
- 液化アンモニア貯蔵設備を設置
- 多段式連続乾燥機導入
- 富山薬品工業株式会社社員会発足(社員数約50名)
1972年 昭和47年
- 有機電解質合成量産設備完成(G1工場)
- 製造品目(酢酸アンモニウム・ぎ酸アンモニウム・安息香酸アンモニウム)
- 【海外視察】
- 台湾・韓国のコンデンサ業界視察
- 原子力産業会議・Nuclex72視察団に参加
1974年 昭和49年
- 東京都中央区日本橋本町(日康ビル)に本社移転
- 硝酸マンガン量産設備完成(E2工場)
- 製品課事務所・製品倉庫が復旧
- 貯水槽設置(400t)
1975年 昭和50年
- 鉄骨スレート製品配送センター新設
- 硫酸アンモニウムの需要急増
- オイルショックの影響で売上20%減少
1976年 昭和51年
- 【創立三十周年記念】
- 静岡県伊豆市「修善寺温泉」にて記念式典を開催
- 社員数約60名
1977年 昭和52年
- カメラ用高圧コンデンサ用薬品の需要増加
1978年 昭和53年
- C工場に3屯ボイラー増設(3号機)
- マススペクトルメーター導入
1979年 昭和54年
- 生産技術棟(4階)を設置(B工場解体跡地)
- 検査及び開発技術設備拡充を図るとともに少量特殊品合成工場を設置
- 大型有機電解質合成設備を設置(G2工場)
- リチウム電池用電解液「LIPASTE®」の研究開始
- 新河岸の社有地売却(441m2)
1980年 昭和55年
- 自動火災報知器を設置
- 社員用福利厚生施設を静岡県伊東市に建設
- 田玉清次常務取締役が通産大臣賞を受賞
- 『容量分析用標準試薬など、
化学製品関係の規格制定の普及と製造の研究開発に貢献した功績』
1981年 昭和56年
- G2工場をアジピン酸アンモニウムの専用設備とする
- 在庫管理システムを導入
- 水中曝気装置完成、水質総量規制の実施(COD規制対応)
- 高純度三酸化ほう素「BOROPOWDER®」「BOROGLASS®」の製造設備設置
- リチウム電池用電解液「LIPASTE®」の生産体制完成
1982年 昭和57年
- 富山又三郎代表取締役社長が黄綬褒章を受章
- 『長年にわたり試薬の製造に従事、業界の発展に貢献した功績』
- 受章祝賀会を開催
- リチウム電池用電解液「LIPASTE®」の量産開始
- 台風18号による水害(浸水40cm)
1983年 昭和58年
- 管理職向け社員教育推進委員会を開催、静岡県伊東市の社員用福利厚生施設にて実施
- 福島県双葉郡大熊町東工業団地に工場用地を取得(50,000m2)
- 航空写真撮影(志木工場全景)
1984年 昭和59年
- 社員用福利厚生施設を福島県双葉郡大熊町に建設
- 志木工場に高純度三酸化ほう素「BOROPOWDER®」「BOROGLASS®」の設備増設
- TQC(統合的品質管理)の導入決定
1985年 昭和60年
- 福島県双葉郡大熊町東工業団地に大熊工場を建設
- <第一期工事>
- 事務棟
- 高純度ほう酸製造工場
- 容器準備室/容器保管倉庫
- リチウム電池用電解液製造工場
- アンモニア水製造工場
- 社員用福利厚生施設
- 工場構内に単身者寮
- 大熊町内に社宅新築
- 《志木工場》
- 排水処理施設完成(BOD総量規制対応)
- 台風10号水害で工場冠水
- 航空写真撮影
1986年 昭和61年
- 【創立四十周年記念】
- 栃木県日光市「湯西川温泉」にて記念式典を開催
- 社員数約120名
- 財務管理システムを導入
1987年 昭和62年
- 富山薬品工業株式会社OB会結成
- 富山薬品工業株式会社社員持株会発足
- 社内報「社友おおくま創刊号発刊」
- 《大熊工場》
- リチウム電池用電解液製造設備増設
- LSI用超高純度純水製造設備増設
- 光ファイバー用薬品の需要増加
- 《志木工場》
- 大型排水処理設備新設(BOD対応)
1988年 昭和63年
- 《大熊工場》
- 日本薬局方ほう酸製造設備を増設
- 日本薬局方ほう酸専用倉庫の新設
- 医薬品製造許可を取得し、『日本薬局方ホウ酸』の製造・出荷を開始
- 特殊危険品倉庫新設
- 工場用地を追加購入(17,000m2)
- 家族懇親会開催
1989年 平成元年
- 《大熊工場》
- <第二期工事>
- 大熊工場にタンタル電解コンデンサー用高純度化学薬品の製造工場を新設
- 大熊工場に個体蓄電器用半導体形成剤工場を新設
- 航空写真撮影
- 《志木工場》
- 設備の第一次大型改修、増設(半導体関連・超高純度光ファイバーグラス用薬品)
1990年 平成2年
- 《大熊工場》
- <第三期工事>
- 半導体用アンモニア水製造工場を新設
- アンモニア水専用倉庫を新設
- 光ファイバーグラス用薬品製造工場を新設
- 《志木工場》
- 設備の第二次、第三次大型改修増設
- (半導体関連・超高純度光ファイバーグラス用薬品)
- 在庫管理システムを入替
1991年 平成3年
- 富山又三郎代表取締役社長が「勲五等 瑞宝章」を受章
- 『わが国化学工業の発展に寄与した功績』
- 受章祝賀会を開催
1992年 平成4年
- 大熊工場にリチウム電池用電解液製造工場の新設・増設
1993年 平成5年
- 志木工場に排水分流設備を新設
1994年 平成6年
- 富山又三郎が代表取締役会長に就任
- 富山英夫が代表取締役社長に就任
- 《本社》
- 基幹システムを入替
- 《大熊工場》
- アルミ電解コンデンサ用有機電解質の全自動量産工場を新設
- 有機電解液合成設備を新設
- 高周波プラズマ発行分析装置を設置(ICP)
1995年 平成7年
- 阪神・淡路大震災が発生、義援金活動を実施
- 東京中小企業投資育成株式会社へ第三者割当増資を実施
1996年 平成8年
- 【創立五十周年記念】
- 神奈川県足柄下郡箱根町にて記念式典を開催
- 社員数約150名
1997年 平成9年
- 富山又三郎が代表取締役名誉会長に就任
- 富山英夫が取締役会長に就任
- 加山信弘が代表取締役社長に就任
- 《大熊工場》
- 全自動大型マルチプラント工場を新設
- 有機酸アンモニウム塩の大型合成設備を新設
- 《志木工場》
- 事務棟を改築
1998年 平成10年
- 《志木工場》
- 日本薬局方ホウ砂製造設備を設置
1999年 平成11年
- 《本社・大熊工場》
- 「ISO 9002」の認証取得(審査機関:JCQA)
- 《志木工場》
- 医薬品製造許可を取得し、『日本薬局方ホウ砂』の製造・出荷を開始
2000年 平成12年
- 全社にて「ISO 9001」を認証取得
2001年 平成13年
- 《大熊工場》
- 危険物第一類工場を新設
2002年 平成14年
- 《大熊工場》
- 電子部品関連薬品の製造設備を新設・増設
- 「ISO 14001」を認証取得
2003年 平成15年
- 《大熊工場》
- リチウム電池用電解液製造設備を増設
2004年 平成16年
- 《大熊工場》
- 検査課棟を新設
2006年 平成18年
- 【創立六十周年記念】
- 北海道札幌市にて記念式典を開催
- 社員数約140名
2007年 平成19年
- 《志木工場》
- 危険物製造所を新設
2008年 平成20年
- 《大熊工場》
- 機能性コンデンサ用薬品製造設備を増設
2009年 平成21年
- 《大熊工場》
- カリウム塩及びナトリウム塩類製造設備を新設
2010年 平成22年
- 《志木工場》
- 志木工場を「生産技術センター」に改称
2011年 平成23年
- 《大熊工場》
- 東日本大震災及び福島第一原発事故により大熊工場が操業停止
- 《本社》
- 茨城県神栖市波崎工業団地に工場用地を取得(用地 69,000m2)
2012年 平成24年
- 《鹿島工場》
- 茨城県神栖市波崎工業団地に鹿島工場を新設
- <第一期工事>
- アルミ電解コンデンサ用電解液製造工場
- リチウム電池用電解液製造工場
- 隣接する建物を検査棟として購入
2013年 平成25年
- 《鹿島工場》
- 鹿島工場に工場を新設
- <第二期工事>
- 高純度ほう酸製造工場
- アンモニウム塩類及びその他の塩類製造工場
- タンタル電解コンデンサ用高純度化学薬品製造工場
2014年 平成26年
- 《鹿島工場》
- 検査棟を改修して技術棟に改称
2016年 平成28年
- 加山信弘が代表取締役会長に就任
- 内藤広已が代表取締役社長に就任
- 【創立七十周年記念】
- 千葉県鴨川市にて記念式典を開催
- 社員数約120名
2017年 平成29年
- 環境省が施行する中間貯蔵施設整備事業の土地収用に伴い大熊工場が閉鎖
2018年 平成30年
- 《生産技術センター》
- クリーンルーム設置、ICP-MS新規導入
2020年 令和2年
- 《鹿島工場》
- <新設>
- ナトリウム塩類及びカリウム塩類製造工場 有機合成品製造工場 危険物第一類製造工場
- 超純水装置導入、排水処理施設増設、危険物屋内貯蔵所新設
2022年 令和4年
- 《生産技術センター》
- 危険物屋内貯蔵所新設(第5類)
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